辞書で見つけた単語を拾ってみる #1【櫓太鼓・夥多・錯簡】

言葉

『櫓太鼓(やぐらだいこ)』

相撲や芝居の興行場に櫓を建て,その上で開場,閉場などを知らせるために打つ太鼓のこと。江戸時代の末期には相撲の櫓の高さは約 16mと規定され,高櫓から打出す太鼓の音は江戸市中に伝わり,興行の盛況をつくりだす重要な宣伝手段であった。櫓太鼓の打ち方には,伝達の内容によって寄せ太鼓,はね太鼓などさまざまの変化があった。

『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』より



『コトバンク』事典・辞書の一覧の検索トップにあった語なのですが、どういう理由で……?

ともあれ興行をたのしみにやってきた人たちの熱気と櫓太鼓の律動とが生み出す空気感を想像するとブチ上がりますね

江戸市中に鳴り響く、というのも現代では考えられない状況ですが、当時における相撲・芝居などの娯楽としての存在感の大きさがうかがえます

個人的には打ち方の変化がどのようなものか気になるかな

というわけで軽く調べてみたところ、相撲の場合は

開催を知らせる「触れ太鼓」
開催中に叩かれる「寄せ太鼓」
一日の最後に叩かれる「跳ね太鼓」


の三種類を打ち分けているのだそう

SPOSHIRU様が動画付きで解説されておりますので興味のある方はどうぞ

相撲で叩かれる3種類の太鼓の意味とは?興行のしきたりを徹底解説!
あなたは相撲の太鼓についてどの程度の知識を持っていますか?この記事では相撲に興味を持ち始めた人や相撲ファン初心者でもわかりやすいように相撲の太鼓についてまとめました。まずはこの記事を読んで相撲の太鼓についての知識を深めてみてください。


良いですね

近隣住民の方にとっては生活に溶け込んだおなじみの音なのかもしれません

『夥多(かた)』

〘名〙 (形動) 非常に多いさま。おびただしいさま。※救荒の勅語‐明治元年(1868)六月二二日「而て軍務繁劇、費用夥多、今日に至る迄、未だ災に遇ふの民を賑恤(しんじゅつ)すること能はす」

『精選版 日本国語大辞典』より



多寡たかと書くつもりがうっかり過多かたと入力し、その結果表示されたのが夥多かただったと、そのような経緯で取り上げることに

多寡たか多いことと少ないこと、多いか少ないかという意味

過多かた多すぎるという意味です

で、問題の(?)夥多かたなんですが……こんな言葉普段の生活でまず使わないんですよね

特に会話の中では扱いづらい

だって過多とまちがえるじゃないですか、音が一緒なんだから

意味だって、たくさんあるありすぎるとではまったく違います

というわけで、夥多については書くとき専用の語という認識で今後も生きていきます

おしゃべり中ならいっぱいあるとかめっちゃあるとかで良くないですかって話だしねえ

『錯簡(さっかん)』

書物のとじ違いなどで、ページの順序が乱れていること。また、書物の中の文字や文章の順序が乱れていること。

デジタル大辞泉より



元々は竹簡ちくかん木簡もっかんの順番が入り交じってしまうことを言ったようですね

竹簡・木簡は中国古代における書写材料の一つということで、紙の本が主流になるまえに用いられていたそうです

実物を目にしたことはありません

しかし画像検索で大体の感じはつかめると思います

さすがに今使っている人は、と思ったのですが……

Amazonにありました、マジか



雰囲気はありますね

気分を出したい時に使ってみると良いかもしれません

しかし錯簡という語に関しては……これも日常会話で使うことはほぼ無いように思います

相手が竹簡・木簡を知っており、読むなり書くなりしているならばわかりませんが

使うとしたら乱丁らんちょうという言葉でしょうか

乱丁は書物のページの順序が狂っていることをいいます

そしてページの順序が狂った本のことを乱丁本らんちょうぼんといいます

乱丁本、私はまだ遭遇したことがありません

逆に貴重という感じもしますが、現実には返品交換など無駄な手間が発生しますから、とても歓迎できるものではないのでしょうね

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